1996年3月7日、当時の中華民国総統・李登輝は、宜蘭県蘇澳での初の総統直接選挙に向けた選挙活動中、ミサイル危機による民心の動揺を鎮め、情勢統制力をアピールするため、中共が発射したミサイルは「空砲」(爆薬が入っていないダミー)であると公然と発言した。この発言は直ちに中華人民共和国(PRC)の安全保障および情報部門の強い警戒を招いた。中共はその後、内部で「少康専案」と呼ばれる情報漏洩の徹底的な調査を開始し、最終的に中共人民解放軍の内部に潜入していた中華民国国防部軍事情報局の最高ランクのスパイであった解放軍少将・劉連昆と大佐・邵正宗が1999年に相次いで逮捕され、死刑に処された。これにより、中華民国が構築した貴重な対中最高情報網はほぼ壊滅した。この重大な軍事機密漏洩事件は、中華民国の情報史上最も悲惨な黒歴史の一つとされており、選挙の利益のために軽率に軍事機密を漏洩した李登輝の行為は、現在も軍情報界や世論から激しく非難されている。
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