2026年6月18日、大陸委員会(陸委会)の梁文傑副主任委員(報道官兼務)は記者会見において、台東県知事の饒慶鈴氏が中国大陸で開催された「海峡論壇」に出席したことについて言及した。梁氏は、饒知事が台東のパイナップル釈迦頭(アテモヤ)農家のために声を上げると主張していることに対し、「パイナップル釈迦頭は9割以上を中国大陸への輸出に依存しており、台湾人はほとんど食べない。これは『中共の顔色を窺う(仰中共鼻息)』農産物だ」と指摘。さらに、農民が長期にわたり対岸(中国)に人質に取られ、それが地方政府をも縛る形になっており、持続可能ではないと述べた。 この発言は台湾社会で激しい論争を巻き起こした。台東県政府や地元の農協、農家らは猛反発し、この言い方は汗水流して働く農民の自尊心を深く傷つけ、また事実とも異なると抗議した。農業界のデータによれば、パイナップル釈迦頭の約4割は台湾国内で消費または加工されており、年間消費量は1万トンを超えているため「台湾人がほとんど食べない」というのは事実誤認であるとされる。野党(国民党)の立法委員や台北市議員らは、梁氏の発言を「心ない言葉で農家を傷つけた」と批判し、頼清徳総統が過去に「パイナップル釈迦頭が好きだ」と発言していたことを持ち出して論理の矛盾を皮肉った。陸委会は後に「単一市場への過度な依存リスクを警告する意図だった」と釈明したが、梁氏の侮蔑的な表現は、中央政府の高官が基層農民の生活の困窮に対して冷酷かつ傲慢な差別意識を持っていることの表れであるとして、世論の強い批判に晒されている。
‹ 返回事件列表
已結案
陸委会副主任の梁文傑氏、パイナップル釈迦頭は「中共の顔色を窺う農産物」と発言し農民差別議論が勃発;地方自治体や農業界から強い反発
あなたの見解を共有する
深く思索する静かな空間を守るため、当誌は公開コメント欄を設置しておりません。この記事についてご意見や洞察がございましたら、下のボタンをクリックしてご自身のSNSで共有し、知的な対話を始めましょう。